進捗日記

うまくいくかどうかは関係ない。何事も経験だ。好きな言葉は「ダメもと」です。

🦷【補綴日記〈最終章〉―番外編― 大学病院の顎関節症外来に行ってよかったという話。】

 

 

さてさて、カウンセリング月間の総本山(笑)、

大学病院の顎関節症外来に行った時の話をしますね。

私としては、今の自分のあごがどんな状態になっているのか

どうしても知っておきたかったのです。

 

大学病院には何度か行ったことがありますが、

とにかく待たされるイメージが強くて、

予約をしていても待たされた記憶がありました。

ですが今回、そのイメージは払拭されました。

 

私は早め早めに行動するたちなので、

この日もだいぶ早めに着きました(笑)。

でも、待ち時間に本を読もうと思い、

文庫本を1冊持って行ったので、

準備は万端です。

 

初診なので、まず最初に診療申込書に記入。

窓口に持っていき、診察券を作ってもらいました。

ここまで、あまり時間もかからず、

本を読むひまはありませんでした(笑)。

 

渡された書類を持ってエレベーターに乗り、

顎関節症外来の受付へ。

あらかじめ書いてくるように言われていた問診票も

いっしょに提出しました。

 

この時点でもまだだいぶ早かったので、

まあ本でも読みながら待ちますか、と思っていたら、

すぐに担当の先生が出ていらっしゃって、

診察前にレントゲンを撮ってきてくださいとのこと。

というわけで、地下のレントゲン室に移動。

ほどなくして名前を呼ばれ、

レントゲンを3枚撮りました。

1枚はいわゆるパノラマレントゲン。

2枚目は歯をかみ合わせた状態で、

3枚目は口をできる限り開けた状態で撮りました。

これだけでもほかの歯医者さんとは違い、期待が高まります(笑)。

 

で、ふたたびエレベーターで診察待合室に戻ったのですが、

まだ予約時間の10分前。

今度こそ本でも読みながら……と思っていたら、

名前を呼ばれました(笑)。

いやー、なかなかのスピード感。

うれしい誤算でした。

 

まず問診表を見ながら、先生に今までの経過をお話ししました。

私のほうからも、今までの治療記録をまとめたものを持っていって、

先生がそれもカルテに添付してくださることになりました。

 

そのあと口がどのくらい開くかとか、

痛む場所があるかとか、

咬合紙を噛んだりして、

口の中の状態をチェックしました。

 

次に、レントゲンを見ながら、先生からのお話がありました。

口を閉じている状態と開いている状態を見比べることで、

私のあごの可動域が分かりました。

よく動いているとのことでした。

ただ、あごがカクンとなるのは

あごの関節円板が前方にずれている可能性があり、

そのあたりには神経や血管が集まっているので、

しびれが出たり、痛みがあったりするのは

そのせいかもしれないと言われました。

(以前は関節円板を正常な位置に戻す手術が行われていたそうなのですが、

仮に手術したとしても、また元の位置に戻ってしまうので、

今は手術は行われていないそうです)

音が鳴ることに関しては、

今は問題ないとみなされているとのことでした。

 

また、痛みが出たり出なかったりということに関しては、

顎関節は咀嚼のときに回転運動と前方移動の両方を行うので、

その動きかたによって症状が出たり出なかったりするのではないかと

おっしゃっていました。

 

あと、かみ合わせと顎関節症との関係についてですが、

かみ合わせの良し悪しというのはあくまでも顎関節症の一因子に過ぎず、

かみ合わせを治したからといって、

顎関節症が治るとは限らないとのこと。

逆に「顎関節症の治療のために、かみ合わせを治す」と言われたら

そのときはやめておいたほうがいいらしいです(!)。

 

たとえば、片方の奥歯が入れ歯で

もう片方が自分の歯の人の場合では、

自分の歯のほうで嚙みがちになってしまうけど、

そういうことをしたからといって、

その人が必ずしも顎関節症になるわけではない。

それに、歯がない人とか、

治療を受けられない人がいても、

その人たちがみんな顎関節症になるわけではない。

 

あと、歯をかみ合わせた時に

どの歯が最初にあたるとか、

そういうのも関係ないとおっしゃっていました。

 

私の場合に限っていうと、

歯列矯正と補綴をして、

口の中の環境が大きく変わっているので、

(特に左下のブリッジは何度も変わっています)

変わったところのかみ合わせを確かめるために

無意識のうちに歯をカチカチやっていて、

それによる慢性的な筋肉疲労もあるかもしれないとのことでした。

 

先生からは

どの歯で噛んでもいいし、

どっち側で噛んでもいいし、

歯がくっついていたらくっついてもいい。

とにかくそういうことをいろいろ考えるのをやめて、

ときどき力を抜く。

そして自然体で噛んでみてくださいと言われました。

 

私としては、このしびれや痛みを放っておくと

取り返しのつかないことになるのではないかと思い、

それがとにかくずっと心配だったのですが、

先生から詳しく説明していただけたのでよかったです。

「安心しました」と言うと、先生は

「しくみを理解することが大事ですからね」とおっしゃいました。

 

あごがグリンとなっても大丈夫。

音が鳴ってもいいから

痛みがなくて食べられるのであれば

噛んでどんどん動かす。

何を食べてもいいし、

どこで噛んでもいい。

 

あと、顎関節症はストレスとの関係もあるとのことで、

(食いしばりとか)

漢方薬を処方していただきました。

ここでうれしい偶然が。

私、イライラしたときに飲む漢方薬があるのですが(笑)、

処方されたのが、それと同じものだったのです。

その漢方薬にはセロトニンを増やす効果があるとのことで、

自分の薬の見立てが合ってたようで、うれしかったです。

 

顎関節症外来はけっこう混んでいるらしく、

(実際私も診ていただくまで1か月以上かかりました)

次回受診は再来月になりましたが、

私としては知りたいことが聞けて、

今の状態が緊急を要するものではないことが分かったので

異存はありません。

 

先生にお礼を申し上げて診察室を出たら、1時間が経っていました。

ここまでていねいに診ていただき、

感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

会計もほぼ待つことなく、スムーズに終わりました。

紹介状がないので、診療時選定療養費として5,500円ほどかかり、

診察前は「高いなぁ」と思いましたが(笑)、

よく考えてみたら、私、

今通っている歯医者さんには

毎回3,300~5,500円を支払っているんですよね(笑)。

この日していただいた診察内容を考えたら、

5,500円はぜんぜん高くないと思いました。

 

というわけで、とりあえず、

歯の治療と顎関節症とは切り離して考えることにします。

 


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久しぶりに見たニコライ堂

調剤薬局では、待ち時間に血流測定ができる機械があったので、

やってみたら「標準」でした。

いいんですが、なんとなく肩透かしを食らった気分になったのはなぜだろう(笑)。