進捗日記

うまくいくかどうかは関係ない。何事も経験だ。好きな言葉は「ダメもと」です。

🌏ヨーロッパ旅日記①長い一日―シャルル・ド・ゴール→ヒースロー→ロンドン

朝起きて荷物の整理をしていたら、私のスーツケースのベルトがなくなっていることに気がついた。昨日ガラガラ運んでいたときにバチン、バチンと音がするので何の音だろうと思っていたのだ。車輪がいかれてないといいんだけど、などと思っていたが、どうやらそれはベルトがはずれ、車輪に引っかかって発せられた音だったのかもしれない。そのベルトが100円ショップで買ったものだったことがせめてものなぐさめ(仕方がないので空港で代わりのベルトを買ったが、お値段なんと1,760円でした)(涙)。

 

7時に成田のホテルから空港ターミナルに向かう。何かの団体の外国人研修生? が途中で降りて、せっせと荷物をおろしていた。お疲れさまです。

 

Wi-Fiを借り、チケット発券。荷物を預けるとものすごく身軽になった気分。ゲートに出てみたり、プリクラを撮ったりして出国手続き。昔は延々と並んだ記憶があるが、今は何もかもが早くて快適。関係者のみなさまのご尽力のおかげです。ありがとうございます。

 

搭乗時間が遅れたものの、飛行機は定刻通りに離陸した。私の担当と思しきCAさんはどうやらフランス人で、なにやら不安げにフランス語で話しかけてきたが、こちらはフランス語がわからないので英語で答えると"Oh, English! " と言ってホッとしたような表情になり、そこからはスムーズに会話が進んだ(とは言っても、そんなに難しいことを話しているわけではないのですが)。

 

最初に緊急時の避難についての動画を見たのだが、さすがフランスの航空会社。あんなおしゃれな動画は初めて見た。女性CAがフランス語、それに続いて男性CAが英語で説明するのだが、その場面のひとつひとつがなんていうかとてもコケティッシュで、いいものを見せてもらった気分になった。女性CAの爪には赤いマニキュアが施されていて、それがちっとも気にならないのは、たぶんこの動画がトリコロールカラーを基調に作られたものだからかな、と思った。

 

機長のアナウンスやCAの立ちふるまいにもフランスらしさみたいなものが垣間見えた。なんかどことなく楽しそうで、肩の力が抜けているよう。

 

せっかくだから機内で見る1本目の映画はフランス映画にした。日本語の字幕がなく、英語で見たので理解があやふやだが、中年男性と若い女の子が唯一無二の関係を築いていくというか、まあそんな話だったと思う。眠くなったので一時停止にして寝て、機内食を食べて、見て、寝て、を繰り返す。おもしろいくらいよく眠れた。

 

機内食はどれもおいしくて、残す配分とかは一切考えず、食べたいだけ食べてしまった。

 

2本目に見た映画はたぶんイタリアのもので、ある政党がからんでくる話。こうなると英語の字幕では理解がなかなか追いつかないが、登場人物たちがとても魅力的で、その様子を見ているうちに、顔のしわがあったって、下のまぶたがたるんできてたっていいじゃないか、みたいな気持ちになった。それ相応の年齢になっているのだから、恥じることなく、自分の一部だと思って生きていけばいいのだ。

 

その映画を見ている途中、飛行機がシャルル・ド・ゴール空港に着陸した。14時間、意外と短かったな。途中でちょっと持て余したが、それ以外は快適でした。ありがとうございました。

 

出国手続きのあとは、初トランジット。イギリスへの入国手続きを済ませ、搭乗まで3時間ほどあったので、空港内を散策したり、のんびり椅子に腰かけたり。空港内にはいろんな人種の人々がいたが、日本人はほとんど見かけなかった(平日だからかな)。

 

で、ふたたび飛行機に乗り、今度はヒースロー空港に向かう。飛行時間(1時間半と言っていたが30分早く着いた)があっという間に感じられた。ありがとうございました。

 

ひとつ気づいたことがある。私は今までCAさんにしろ、日常生活での美容師さんにしろ、無意識に自分より目上の人に接するような態度をとっていたのだが、よく考えてみたら、そのほとんどがいつの間にか私より年下になっていた(笑)。これからは若い人がよくやってくださっているという敬意で接することにしよう。そう思ったら、またひとつ視座が変わったような気がした。

 

荷物を受け取ったあと、出口で送迎ドライバーさんと待ち合わせ。どちらかといえばざっくばらんな感じの人で、ホテルに着くまでの間、ロンドン観光についていろいろ教えてくれた(のちに実際観光してみてわかったのだが、このドライバーさんが言っていたことのひとつひとつが的を射ていて、夫とふたりでたいそう感心した)。

 

無事ホテルに着き、ドライバーさんが車から降りて受付まで連れていってくれた。たぶんそういうシステムになっているのだろう。お世話になりました。そのあと無事にチェックインを済ませ、部屋に入ると疲れがどっと出た。お風呂に入ってビールを飲みながらあーだこーだ喋っているうちに眠くなり、ばたりと寝てしまった。

 

私は夜中の3時半ごろ(現地時間)にぱっちり目覚めたきり、眠れなくなってしまい、ブログを書いたりしていたのだが、夫は朝の7時頃までずっと寝ていた。猛者である。

 

ホテルの部屋は、新しくはないがきれいにしてあって、ふたりで過ごすにはじゅうぶん広い。これも気づいたことだが、イギリスの車は右ハンドルで、左側通行。暗い中で見た景色もどことなく日本と雰囲気が似ているような気がした。ホテルの部屋もなんとなく日本のホテルに泊まっているような気分になり、おかげでリラックスできているように思う。

 


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旅の写真(その1)。ロンドン市内の信号。信号機や標識など、とにかく目新しくてかわいくて、写真を撮りまくってます。