3日目。
都度メモを取るようにしているのだが、どんどん忘れてしまう。その時思ったことなども書き留めておきたいのだけど、なんせ時間の経つのが早く、何かほかのことをしているうちにこれまた忘れてしまう。
ま、いっか(笑)。思い出したらまた加筆します。
今日はどうしても行きたかったセントポール大聖堂にまず行ってみた。入口のところで手荷物検査をやっている女の人の鼻の頭が真っ赤だったので、"It's very cold today, isn't it?" と声をかけたら"It's really is." と荷物をチェックしながら言っていた。寒い中お疲れさまです。それにしても今日は本当に寒い。
大聖堂の中はまさに見事としか言いようがなく、特に信心深いわけでもない私でも敬虔な気持ちになるような迫力があった。ステンドグラスを含め、これをぜんぶ作るのはさぞかし大変だったろうなと思う。階段をのぼると上の階にも行けたのだが、階段数が500を超えるというのでやめることにした。体調のすぐれない人はのぼらないようにという注意書きまであるし、ここで疲れてしまうとほかの場所に行けなくなってしまう(笑)。
写真では伝わらないものがありますね。
次に行ったホルボーンではスーパーマーケットをちらっと見て、ミネラルウォーターだけ買って退散。行ってみたかった場所だったけど、あまり食指が動かされなかった。まあこういうこともありますね。
昨日も今日も移動は歩きか地下鉄。ガイドブックでは細心の注意を払うよう書いてあった。ほかにも鼻をすすってはダメとかいろいろ注意事項があったが、実際にまわりの人を観察していると、フツーに鼻をすすってるし(笑)、地下鉄のなかでは眠っている人もいた。でもやはり地下鉄のなかは人種のるつぼといった感じで、ときには叫んでいる人もいたりするので、引き続き注意します。
コベントガーデンでもクリスマスイベントをやっていた。近くに交通博物館があり、最初入ろうかと思ったが、予約とか手続きが面倒くさそうだったので敬遠した。それにしてもめっちゃ寒いし、そう言えばフィッシュアンドチップスを食べてなかったねという話になり、偶然通りがかったステーキハウスのメニューにあったので、そこで休憩がてら食べることにした。夫はビール、私はスパーリングワインを注文。あとでスパーリングワインの値段を見て目玉が飛び出たが(笑)、おいしかったのでよしとする。
前にも書いたけど、ロンドンでは場所によって異なるデコレーションが見られるのが楽しい。
いったんホテルに帰り、休憩を取ってから今日のメインイベントへ。ケンジントンで知人の娘さんに会うことになっているのだ。その知人とは、もともと私の英会話の先生だった人で(30年以上も前の話です)(笑)、そのうち仲良くなって映画を見たり、お互いの夫も交えて食事に行ったりしていたのだ。今回会いたいと思い、声をかけてみたのだが、どうしても予定が合わず、かわりにロンドン在住の娘さんと食事することになった。
予約してくれたレストランに行くと、先に来ていた娘さんがニコっと笑って手を降ってくれた。初対面だったけど自然にハグの流れになった。お父さんにもお母さんにも似ていて、なんだか前から知っているような気持ちになったのだ。
テーブルにつき、料理が来るまでの間、娘さんがセットアップしてくれたWhatsupp で知人とのご対面。これまたしばらくぶりにあったような気がしない。近況報告のあと、家のインテリアや飼っている柴犬も見せてもらった。旦那さんもお元気そうでよかった。
料理は地中海のものがメインで、私は魚のメニューにしたが、なかなかおいしかった。旅行での食事のとき、毎回口に入れるとこれまで食べたことのない味と香りがかすかにひろがるのだが、それが何なのか考えてみるのもまた楽しい。
知人と私とはほぼ毎年クリスマスカードのやりとりをしているので(うちが引っ越しばかりしているので宛先不明で戻ってきたとメールで連絡をもらったこともあった)(笑)、お互い写真は見ているのだが、実際に会ってみると、この娘さんはまあなんというかおだやかで素直で、現代社会にもまだこんな純朴な人が存在するんだなと思った。そばにいるだけで心を打たれるような雰囲気だった。たぶんご両親が天塩にかけて育てたのだろう。
帰りもわざわざ最寄りの駅まで送ってくれて、また会いましょうと言って、ハグして別れた。行く前のメールのやり取りから始まって、いろいろお手数をおかけしました。大変ありがとうございました。