7日目。
朝7時にホテルチェックアウト。いいホテルでした。ありがとうございました。昨夜お願いしておいたタクシーがすでに来ていて、早速出発。あたりはまだ暗い。
今回の旅はなんだか不思議なことに、自分は自分以下でも自分以上でもないというか(笑)、自分をよく見せようとかそういう気持ちがぜんぜんなくて、精神的な疲れがあまり溜まらなかった。だから旅というよりはむしろ日常に近かった感がある。もともと私たちは転勤族で、ある日突然異動を言い渡され、2、3週間で引っ越しするという一連の作業をもう12回(夫は単身赴任も含め13回)も繰り返してきたので、ある意味順応力は高いほうかも。
タクシーの車内では「オー・シャンゼリゼ」とか、「巴里の空の下」とか、フランスのスタンダードな曲がかかっていた。♪フルーツサラダ ジョリジョリジョリー♪という歌詞の曲も聴こえてきて、私はこの曲はてっきり日本の曲だと思っていたのだが、実はフランス由来だということを初めて知った。
空港に着き、ドライバーさんとはここでお別れ。ありがとうございました。スーツケースを預けたいので、さっさと出国審査をすませ、いざ免税店へ(笑)。端から端までじっくり見て、ミニチュア香水のセットとウィスキーボンボン(安くなっていた)(笑)、かわいい缶に入っているキャンディを買った。
そう言えば還暦だし、と思って、赤いのにしました😊
買うものも買って、もう気も済んだし、あとは飛行機に乗るだけと思っていたら、またしても空港のなかにピアノを発見(笑)。というわけで、感謝の気持ちを込めて、「オー・シャンゼリゼ」を弾かせていただきました。大変ありがとうございました。またね、パリ。
パリにいる間、フランス語はよく分からなかったけど、「ボンジュール」と「メルシー」は何度言ったかわからない。我ながらイントネーションがよくなったと思う(笑)。あと、「シャルル・ド・ゴール」の発音も、Forbes で聞いて練習したので、うまくなったと思います(笑)。
帰りの機内では、映画のラインナップに「アメリ」があるのを発見し、オドレイ・トトゥさんのかわいさにキュンキュンしているうちに、飛行機は無事に成田に到着したのであった。
成田空港は消毒の臭いがした。あと、国の内外で、任天堂の力の大きさを感じた。動く歩道に乗りながら、夫が「次はどこに行こうかなぁ」と言うのを聞いて、ちょっと気が早いのでは? と思ったが、私もどこかに行きたいなぁと思った。私はいつもこんなふう。帰りの電車では、泥のように寝た。
というわけで、ヨーロッパの旅日記はこれでおしまいです。
読んでいただき、大変ありがとうございました。
― Fin ―