進捗日記

うまくいくかどうかは関係ない。何事も経験だ。好きな言葉は「ダメもと」です。

📙女性シンガーの光と影。『中森明菜 消えた歌姫』西崎伸彦

 

 

中森明菜さん。

私が若い頃のトップアイドルのおひとりでした。

当時はテレビの歌番組などでお見かけするくらいで、

特別な印象はなかったのですが、

先日、伝説のライブと呼ばれる『イースト・ライヴ インデックス23』を

テレビで見て、

その歌のうまさにびっくりしました。

イヤモニなしであんなに歌えるなんてすばらしい。

そして明菜さんのパフォーマンスにすっかり魅了されてしまいました。

 

それからというもの、私の中で明菜熱が高まり(笑)、

ネットで記事を探して読む日が続きました。

そんななか、この本が出版されて、

さっそく取り寄せて読みました。

 

自分の意志をもっているアイドルということで、

当時はまわりとの軋轢も多かったのでしょう。

でも、そのおかげでヒットを飛ばしまくったのですから

明菜さんにはプロデューサー的な才覚もあったのだと思います。

 

それにしても、

プライベートでつらい出来事が多すぎる。

そんなふうに感じるのは私だけでしょうか。

これだけひどい目に合うと、

人間不信になるのも分かるような気がします。

 

明菜さんに限らず、

ティナ・ターナー

ホイットニー・ヒューストン

エイミー・ワインハウス

ブリトニー・スピアーズなど、

女性シンガーには

その脚光の大きさに比例するかのように

つらい出来事が降りかかっているような気がします。

 

この本を読んでいて、最初のうちは率直に、

誰か身近によき理解者がいれば、

こんなにつらい目に合わずに済んだのではないかと思いましたが、

その一方で、

その影の大きさゆえに、

危うさをともなった魅力がどんどん増していって、

ステージ上であんなにまばゆく光り輝いたのかな、とも思いました。

 

明菜さん、今は体調が思わしくないみたいですが、

いつの日か、またテレビに出られるようになったらいいな、と思います。

明菜さんの、いっそう深みの増した歌が聴ける日を心待ちにしています。