先日アップした『無人島のふたり』のなかで、
山本文緒さんが紹介していた本です。
趣味で始めた節約が惰性になっている40歳のOL 、
唯がある日、余命を宣告される。
宣告されて、唯はほっとした気持ちになるのですが、
その気持ち、何となくわかるような気がしました。
ただ敷かれたレールの上を歩いていくような日常から解放されるというか、
自由がわっと降ってくるというか。
で、唯が病院で会計を待っている間、
突然ピンク色の頭のホストが現れて、
物語は意外な方向に進んでいく――。
率直に、これからどうなるのかな、と続きが気になり、
読むのが楽しかったです。
あと、ピンク頭のホストという描写を読んで、
もうEXIT の兼近さんの顔しか思い浮かびませんでした(笑)。
つい最近、『ホスト相続しちゃいました』というドラマでも
ホスト役で出ていらっしゃいましたしね。
あと、この話は
唯目線の「Ⅰ」、
瀬名目線の「Ⅱ」、
「エピローグ」の3つから成っているのですが、
唯と瀬名の目線の違いも感じられて興味深かったです。
実は今、引っ越し準備の一環で
本の断捨離をしていて、
印象に残った本のことをこうしてせっせと書き留めているのですが、
ブログに書こうとぱらぱらめくっているうちに
また読んでみたくなってしまいました(笑)。
というわけで、この本は新居に持っていくことにします。